
カメラマンの続きです。
彼は、してないと言いながら、体の向きがこんな風に。ますます怪しい。

その顔、笑える。チラッと見て、必死で盗み撮りしてるみたい。

いや、もうそれはバレるでしょう。どこを撮りたいの ?

じりじりと、レンズを下げながら・・・

「ザック ! バカじゃないの、わざとらしいのよ」
「うるさいな、カメラ持ってるだけで何も撮ってないよ」

「信用できないわね。いつかの盗撮疑惑を揉み消してあげた恩は忘れたのかしら」
「何年前の話だよ。きみはしつこいな、まだ根に持ってるのか」

といいながら、カシャッ
彼はかなりの腕前です。

「はあ、誰のおかげで仕事を続けられると思ってんのかしらねぇ」
いろはさん、挑発的です。どうもこの二人、昔いろいろとあった様子。今日のいろはさんは、普段と違ってネチネチしております。

「何年前って… 3年も黙って姿を消したの、どこのどなた ? 大きな番組だったのに穴を開けて、どれだけ私が大変だったか… 」
そうとう恨んだ顔してますよ。どうやら二人の間には未解決の問題が ?

昔はザックもアシスタントディレクターをしていたのですが、彼のルーズさや手癖の悪さ、女性問題、借金、わるいこと全部並べてやらかして姿を消したので、残ったいろはが全部背負って精算してくれた、
というベタな経歴のプロフィールにします。

「ほとぼりが冷めた頃、しれっと戻ってきて、仕事くれなんて、虫がよすぎない ? 」

「あなたを雇っているのは、この私なんだから、忘れないでよね」
いろはさんに従うしかないようです。

「私に追い出されたら、もう行くところがないのよ」
そういう関係にしておきます。いろはさん、昔、彼と深い仲だったんですね。本当は戻ってきてうれしかったけど、ポンコツ男をそう簡単に許すわけにはいけかない、
というところでしょうか。

本当はいまでも愛が続いてるのかもしれないけど、

この目は、根が深いかもね。
( いろは、こんなキャラだったんだ〜 新しい個性がでましたね)

彼の心はどうでしょうか。この熱いまなざし、彼はいまでも彼女のことを…

フッ、だまされないわよ
と、意固地になってるいろはさん。心が揺さぶられないよう必死に保ってます。
そんな二人ですが、これからも仕事のパートナーとして一緒に行動していきます。
(ようやくストーリーっぽくなってきた ? )

ザックの車です。ちょっとクラシックですね。

こちらも珍しい車。今回はカーマニアの集まりもイベントのひとつで。

ののじくんです。
彼はまだ学生なので、今回も雑用係のバイトで運転代行中。

おっ、こちらは本格的。レーサーがやってきました。
(ヘルメットがポケモン風になってる ? )

保養地でリゾート気分を味わいながら、しばらくオーロラスカイに滞在します。
つづきます — >> § 22 湯けむりの保養地で