やっぱり「3」が好き | 第11話 凍えたり燃えたり

つづきです。行方不明のシム、ののじくんが心配しています。彼はやさしい性格なので、いい顔ですね。

他の子たちはもう気にせず、夕暮れのひとときを楽しんでいます。

彼も新キャラ。でも出番のチャンスはないかも。また次回ね。

夢子ちゃんを指差して、いいね ! って言ってます。

夢子ちゃん、可愛いポーズでみんな大注目。

桟橋の真ん中に集まって、みんなでワイワイ。

日が落ちて、カフェの彼が片付けをしています。

彼の名前はトニー (Tony)くん。


海岸ぞいのすぐ近くに家があります。自分のカフェを持つのが夢で、いまは複数のお店で雇われ店長をしています。

と、ここで、あやしげなシムが、海からでてきました。真っ青です。うわ、だれ、人魚かと思った。

ぶるるるっ、凍えそう !  

冷えきった体、このまま放置すると危険な状態になります。早く乾かさないと。

「助けてくれてありがとう…  あたし、何してたんだろう」

テラスから海に飛び込んだあのシムです。脱いで気分よく泳いでいたようでした。酔っていたのか正常じゃない行動で、あやうく命を落としそうに。

「体が真っ青だよ。病院に行く ? 」

ブルブル震えています。とりあえず抱きしめて、温めて…  今夜は急に冷え込んでとても寒い。

肌の色が危険です。なんとかしないと。

「そうだ、いったん僕の家に行こう。暖かいスープがあるから、回復できるかも」

病院より近い自宅の方に急いで連れて帰りました。しかしひどい色、一歩間違えばホントに凍死してしまいます。

(シーズンズのイベントで、寒すぎてシムがこの状態になると、すぐ対処しないとホントに凍死してゴーストになるから危険です)

「あたし、死ぬところだったのね… 」

「 大丈夫だよ、暖かい物を食べて、落ち着こう」

ちょっと無謀で自虐的な彼女のようですが、まずは元に戻さないと。

さあ、ホットチリをどうぞ。

辛いホットチリをシムが食べると、火を吹いて真っ赤になるリアクションがあるので、もしかして一瞬で回復できるかもと試したく、この流れにしました。

しかし、次の瞬間、想定外のハプニングが起きます。

あ、ホラーっぽくなるかも。顔がこわいのでご注意ください。

ぴぃー !  からーい ! あつーい !

と、チリを食べると口や顔から火を吹くリアクション、それだけなら普通だったのに、

ぼわっ、ピーピーピー !  

けたたましい火災報知器の音が鳴り響き、ハプニングが起きました。

えっ、なんでなんで、ホットチリ食べたら火事になっちゃうの、

顔が怖すぎです。

きゃあ、火事 ! 

燃え方が激しいです。 

(でもちょうどいいタイミングで、彼女の肌色が普通に戻りました)

「はやく逃げて ! 」

早く離れないと、大事なヘアスタイルやお顔が事故になります。トニーがすぐに消火してくれました。

通報する余裕なかったけど、自動的に消防士もかけつけてくれました。燃え広がって鎮火に手間取ったけど、なんとか終了。

フラフラ、めまいが…。大丈夫 ? 

ハプニングが続いて疲れたでしょう。今夜は泊まって、ベットで休んで。

スヤスヤ、眠っている彼女の横で、そろりと入ってトニーも休みます。ベッドが一つしかないから、いいよね。一緒に寝かせて。

お互いをよく知らない二人が、そのまま朝を迎えました。

つづきます   第12話 その柔らかな髪に触れたい 

目次