
娘のシンフォニーが成長します。

ふぅー

はーーっ。
いまそこでポーズするのやめて。場違いだからあとにして。

ハッピーバースディ〜

じゃん。可愛い。二人の遺伝子がバランスよく引き継がれています。

可愛いし、うれしいし、何度も抱きしめたくなります。
若い親子だから、みため兄妹みたい… Jake もそれなりに年齢は進んでいます。

Tina と娘も、全然ピンとこないけど仲良しの友達みたい。
シンフォニーはロジックスキルが高く、抜群に頭がキレる子になりました。
この子がキーになって、最後はなにかおもしろい展開で終わらせたい。
そろそろエンディングを考えています。

お気に入りは、もちろんパトカーのおもちゃ。人形よりもこっちで遊ぶ方が楽しいね。ブイーン、
これ、特別仕様なんだって。誕生日のお祝いにロミオのおじちゃんがプレゼントしてくれました。
無邪気に遊ぶ子供のおもちゃ、もしかしたらここに、重要な秘密情報が隠されているかもしれません。シンフォニーが持っていたら、安全な隠し場所になるかもね。
最初は気づかずに普通に遊んでいます。

今日は親子で寝てちょうだい。その間に子供部屋を片付けるから。

ベビーベッドを片付けたりして遅くなったので Tina はこっちで寝よう。
なんだか一人の方が落ち着くかもね。深夜の呼び出しもあるから、しばらくそこで寝る ?
彼女は、また本格的な活動に戻る予定です。またハードになって家に帰る日が少なくなるかも。いまのうちにたっぷり寝ておこう。

娘が成長して、育児が落ち着いので、 Jakeに自由な時間ができて、開放的です。彼は専業主夫の間、家でずっと作曲をしていました。
自分のオリジナル曲がいくつかできたので、チャンスがあればひろめたい。

ラブラブしてるというより、なんか買って欲しいとおねだりしているように見える。
「ねえ、バイオリンが欲しいな。ちょっと高いけど買ってもいい ?」
Tina は彼のためならなんでもしてあげたい。お金で買えるものならね。その分時間がないから、あまり一緒にいられないけど、こんなひとときが幸せ。

楽器は全部こなしたくて、今度はバイオリンの練習を始めました。
たぶん Jake がねだったバイオリンは、車一台分くらいの高いやつじゃないのかな (笑)

雨が降ったあとの地面を歩くと、べちゃべちゃ、足跡がつきました。リアルです。
普通だと、ふーんで終わるけど、シンフォニーはひらめきがすごいので、
「足跡って、サイズとか、形とか、よく見れば誰が通ったかわかるんだ、、、」
と、直感で日常生活をよく観察するようになります。

ひとりでなんでもできます。子供用のキッチンで マフィン作り。
Jake にごちそうしようっと。

Tina にも手軽に食べられるものが欲しいから、マフィンたくさん作ってあげてね。

娘は、パパママという呼び方をしません。直接名前で読んでいます。
そういう親子関係にしました。
Symphony:「Jake は自作で CD 出したらいいじゃない、この間作ったあの曲、すっごくいいよ」
Jake :「んー、まだいいかな」
Symphony:「Youtube とかで動画を流せばどんどん売れるよ、ネットの力を利用しなくちゃ」
なんて、いきなり子供からそんな提言される親子 。娘は大人と同じ会話ができます。CDの吹き出しだったので、そんなイメージで。
★

Symphony:「 Tina はさぁ、もっとハッキングの腕をみがいたら ? 敵のコンピューターに潜入できないと、命とりになっちゃうよ」
この子はいったい何を話してるんだ ?! というような新感覚の子供にしました。
Tina の頭脳 と Jake の音楽的センスを引き継いで、さらにニューエイジっぽい大人のような子供にします。親をパパ、ママと言わず名前で呼んで、対等に会話するイメージで。
急にひらめいた発想だけど、たまにはこんな子供がいてもいいかも。
この子が映画のスパイキッズのように、事件のトラブルでピンチの時に、娘の頭脳で解決する、という流れにしたいのですが。

マフィンの小さなお皿が手のひらに3枚、可愛い。家事はあいかわらず Jake の仕事です。片付けてくれました。
ちょっと風変わりだけどバランスがとれた家族です。

Tina は、いま大規模捜査に関わっています。今度海外にいくことになりそうです。おとり操作で、悪い組織のしっぽをつかむため、あれこれ計画を立てています。
もしかしたら命がけの任務になるかもしれないけど、本業の国際スパイを続けるため、決意します。彼女はスペシャリストですから。
つづきます >> 第19話 スパイキッズのような娘