しばらく一人暮らしで大変だから、お金をたくさん持たせました。リッキーの最後の収穫です。
お別れに、最後の一回だけ、ね。
気持ちはいつも、つながっています。
新しい部屋は、以前住んでたこのアパートです。
「じゃあな」
と、別れ際のリッキーの顔が素敵で、またグッときました。にゃんこもじーっと彼女を見ています。
Clean Slate (過去を清算) を使って、リッキーとケイトリンのハートの関係を消しました。
世帯が分かれます。
今までホントにありがと。これからも時々会おうね。
にゃんこも元気でね。こっちの方が悲しくてお別れできない。泣きそうでした。
それじゃ・・・
と、ここで見送ろうと思ったけど、ここは以前の家だからケイトリンも最初の一回は部屋に入れます。
そのまま一緒に行って、手伝おう。
エレベーターの中。そうか、ペットもこうやって乗り降りするんだね。
久しぶりの昔の部屋です。こんなかんじだったね。今見ると狭いー。
もう世帯を切り離したので、リッキーとにゃんこはコントロールできません。
でも心配なので、引っ越す前に、必要なものを置いておきました。えさは大丈夫だね。
トイレも大丈夫だね。別に見せなくていいけど。
友達に戻っても、今までと同じように付き合いは続きます。
「じゃ、オレ仕事に行くから。」
いってらっしゃい。自分のお店へ。
これも見届けてひと安心です。特殊な仕事なので、世帯が変わったらプログラムが認識せずにロールが外れたり勝手に違うお店に配属されたらと心配したけど、キャリアはちゃんと継続してくれました。
もし外れても、裏方でチートを使えば調整できるけど、ここはがっかりしたくなかったので、無事 OKでよかった。
ブランディ「そっか、彼、出て行ったのね。じゃあ私が立候補しちゃおうかな」
ぜひぜひお願いします。 リッキーはいま、彼女大募集なんです。
本来はモテ男のキャラだから、もっとチャラチャラしてもいいんですよ。
ネクター作りは、お客さんも自由に体験できるようにお店の前に置いています。
時々様子を見に行きます。このたいまつの「ゆらぎ」がいいんです。
お店のお客さんに、ケイトリンの名前が入ったカクテルを出していました。ちょっとうれしい気分。
やっと落ち着いてミックのことを考えられます。というか婚約してるってこと、忘れてなかった ?
旅行から戻って以来、かなり長い事ご無沙汰しています。
お店は経営の方に回り、一階も二階もバーテンダーがローテーションで入っています。
時々たくさん呼んでにぎやかに過ごしています。
でも、ねこと別れたのがどうしてもさびしくて。たまには連れて帰りたい。
リッキーと話し合って、時々ねこを預かることにしました。
リッキーも新しい彼女ができた様子。
女の子が何人に出入りしてるか知らないけど、部屋がせまいからじゃましたらだめよー
抱きかかえて普通に家に戻ったら、そのまま連れて帰ることができました。
不思議だな。世帯はいま彼女ひとり、ねこはお客さん扱いですが、いてくれるとすごく和みます。
ねこだけ引き取ればよかったかな。まあリッキーが絶対手放さないから無理だろうけど。
キャットフードをじゃららーっ。よく見ると、形が可愛い。
ミックが家にきました。ものすごく久しぶりです。
「順調かい ? 」
彼がにこやかに微笑んでます。
会うたびにたくましく見えるのは気のせいですよ。 私はミックから口止めされてされてるので、なにかイジってないかとか、チート使ってるとか言えません。
彼は、自分が開発した「神々のプロテイン」を愛用して、少しずつたくましい体に変化しているそうです。 (そんなのないけど、彼の話術でみんな信じてます)
どうでもいい画面だけど、フライパンが鼻に突き刺さってます。なんだろ、この状況。バグってます。
「クンクン、ガスもれしてないかな」
ぼわっと燃えたら怖いな。
普通はこんなリアクションはないんだけど、たぶん料理の途中でバグったみたい。不思議な画面になってます。
なぜか料理はちゃんとできていました。彼のために、今日はベジタリアンサーモンです。パーフェクト。
ミックも一生懸命ねこをかわいがりますが、なんだかしっくりこないな。
「クンクン、薬品くさいニャ、おいらのご主人さまはリッキーひとりだニャ」
リッキーの手も酒くさいと思うけど (笑)
今夜は泊まっています。ベッドでリラックスしてますが、
もうフィアンセだからね。ガバッと抱き寄せて…
二人の夜は、特にトラブルはなかったけど、ラブラブの最中にリッキーからポンと通知メッセージが届きました。ささやかにじゃましてるよね。しかも、
「うちのねこが子供産んだからもらってよー」っていう内容。
はい ? そのねこ、いまこっちに来てますけど。ってか、きみ、メスだったの ? 忘れてたかも。なんか矛盾するから、
にゃんこは男の子で、リッキーの留守中にあちこち外出するので、よそでこねこが増えてることにしとこう。
つづきます >> 第22話 ねこ愛
