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ゲーム開始時には幼児や小学生だったリバービューの子ども達も、すっかり成長しています。女の子なのにトサカ頭が強烈な JKたち。あとでなんとかしよう。
右の男の子は Dimtri Ivanov (読み方忘れた、イワノフ家のデミくん)
リバービューの住人では幼児からスタートする最年少シムなので、この子が大きくなると、あー時間がたったなあといつも感じます。デミくんは、あとで少しだけ登場するかも。

Rayはいま、4人目の恋人シャーリーと過ごしています。
でも彼の心がうわの空なので、彼女は「きっとすぐダメになるわ」と予感しています。
シャーリーはいつもおどおどした感じのシムなので、なんかかわいそう、ゴメンネ。

Ray は完全主義のシムなので、食事のあとは片付けをきちんとします。
でもシャーリーはお皿を下げずにそのまま読書。

「おい、ちゃんと片付けろよ」

Ray はイライラしています。Heather がきれい好きだったので、彼女のことを思い出したのでしょうか。
Heather が部屋にいた時は、二人でさっと片付けてピカピカだったもんね。

次は、年上のカンティーナを口説いてます。
Ray は自信があるので、いやよいやよの顔がみたくて、ハートブレイカーを楽しんでます。

カンティーナは落ち着いた雰囲気で大人なので、Ray も少しは気が休まるかな。
お金の夢見て、現実的なところもあるけど。

「あっ、自分がやるからいいよ、そでがぬれてるよ」
「いいのよ、私、片付け好きだから自分でするわ」
カンティーナはきれい好きというか潔癖な感じで、よく手を洗ってる姿をみかけます。

「ごめん、終わろう」
シャーリーがガクガクと震えています。ショックだよねー、失礼な男。ほんとゴメン。
(彼女は怖がりキャラなので、この仕草は普通です)

「オレ、まともに女性とつきあえないかも」
恋人をコロコロ変えて、Ray は少しヤケ気味?
プレイしている自分も感情移入してしまい、空っぽの心でだらしなく遊んで最後に女の子から刺されそうなダメ男の気分になってきました…

「女性にはこりごり。この子がいればいい」

この顔、Heather にそっくり。
Ray に似たところがないので、父親が誰か、隠し通せます。

ある日、坊やがひとりで留守番しているのに偶然気がつきました。大人は不在。
すぐ飛んで行くと、坊やが玄関先でお腹をすかせています。

親シムがいなくても庭先で遊べました。
出来る限りのことをしてあげようと、歩行トレーニングをしてみます。

可愛いなあ。直接コントロールできないシムだから、頭の上のメーターが見えずトレーニングの状況がわからないけど、訓練の効果はあるはず。

しばらく過ごしていたのに、午後になると、急に子どもが目の前でフッ消えてしまいました。
親シムが戻ってくる時間なのでしょう。一瞬あせったけど、プログラムの都合と思います。大人が戻ればまたアイコンが出てきて、部屋の中に坊やの姿も見えるはず。
でも 急に消えると、無理やり引き離されたようで、なんだか無性に腹が立ってきました。
Ray は衝動的に、役所に走り出しました。

ちょうど Heather とすれ違いました。
「おい、君ら小さい子を一人で留守番させてただろう。いまから福祉局に訴えにいくからな」
「余計なことしないでちょうだい!連れて行かれるわ」
「じゃあひとつだけ、オレのやりたいようにさせてもらうよ」
Ray はそのまま役所に向かいました。

Ray は勝手に坊やの名前を変えてしまいました。名前は 「Noah」です。いつか亡くなったあの子と同じ。
Noah が消えてしまったことをいつまでも引きずっていたので、一緒に暮らせない自分の子どもにせめてこの名前をつけようと、強引に変更しました。
名乗れなくても自分が父親だと証明できた気分です。
(こういう事情で世帯が離れても、血縁関係があれば親シムが役所で名前変更できることを初めて知りました)

「今日から キミは Noah だよ」
「信じられないわ、人の子の名前を勝手に変えるなんて」
Heather とはずっと口をきいてないけど、子どもとは直接遊べるので、彼女を無視してこの状態を続けます。

坊やが歩けるようになりました!
シムは賢いな。コントロールできない子でもトレーニングすればちゃんと覚えてくれることがわかって、ちょっと感動でした。

「パッパー」
「おっ、歩けるようになったのか」

ヨチヨチとパパのそばに歩いていきます。
ホントのパパは、いまトレーニングしてくれたお兄さんなんだけどね。

キャッキャッ喜んでます。Odin は子ども嫌いなのに、すごく可愛がっているので感心しました。
子供嫌いの特質は、子供と遊ぶとストレスたまるのに、これも新しい発見。Odin の子煩悩な姿にじわっときました。

もう引き下がろうと思いました。子どものために、余計な事実は言わない方がいい。
(ゲームなのにリアルな感情が入りすぎて、めちゃくちゃ罪悪感を感じます。胸が痛い… )

「そうか、新しい名前は Noah か、いい名だ。ママが占い師に聞いて改名したんだってね」
Heather がうまくごまかしたようです。

子どもを強引に引き取ってシングルパパの暮らしも考えたけど、あの親子はそのままにした方がいいだろうな、
と事実を名乗ることはあきらめました。
つづきます — > 第5話 正気でない