オオカミオンナ | 第15話 ダディの教育

オオカミさんちのディナータイム。あら、いつもと様子が違います。

なんと、子供達がお祈りをしています。目の前に美味しそうなごちそうが並んでいるのに、すぐに手を伸ばさず、ダディと一緒に手を合わせています。

子供達が一番好きな食べ物を並べて、ダディが「いただきます」と言うまで勝手に食べずにお祈りする練習です。みんなおりこうさん。

決して「待て」の訓練ではありません(笑)

かあちゃんはどこいった ?

と、彼女にも何かおもしろいポーズをさせようと思ったら、
タイミングよく ゴオーーーーン、

今日は満月、あの時間になってしまいました。

あーもう、変身しちゃった。でも、そのままでいいかも。にやり。

さあみなさん、「オオカミ劇場」がはじまりますよー

よっこらしょっと、
(もうこの時点で笑いがこみあげてきた)

ガツガツガツガツ・・・
(こういうおかしな光景が好きなんです)

いいよ、かあちゃん、最高。
ご主人と子供達は、静かにお祈りを続けています。

ぐわっ !

・・・ねえねえ、ダディが手を合わせるその姿、「いただきまーす」じゃ平凡だから、いろんなセリフを入れて遊んでもいい ?

次の A から E までのお好きな言葉をどれか選んでください。ダディがつぶやきます。

セリフ A : 「病める時も、健やかなる時も… (誓いの言葉) … アーメン」

セリフ B : 「愛は寛容であり、愛は情け深い」 (聖書)

セリフ C : 「雨ニモマケズ 風ニモマケズ」

セリフ D : 「南無阿弥陀仏」

セリフ E : 「悪霊退散」

(あんまりふざけると、あとで半殺しに合いそうだからやめとこう)

シーン・・・ (まだお祈りつづけてる ! )

かあちゃん :「あれ、家を間違えたかな ?」

ミカちゃんは、鼻をヒクヒクさせながら食べたいのを必死で我慢して、ちょっと動いてます。

そのお皿、一番てんこもり。

「やっぱ、アタシの家だわ、夢見てるみたい」

「じゃあ、キミも手を合わせてごらん」

「これでいい ?  あ、そろそろネイルサロンにいかないと、爪がかゆいわ」

ここでちょうど、部屋のあかりが満月の夜のブルーライトに変わりました。なんか不気味…

もう何やってるかわかんなくなってきた。せっかく可愛いポーズで遊ぼうと思ったのに。

(一番右の末っ子くん、好きな食べ物をといったのに、なぜかおもちゃを並べてます)

なんだか、予想外のものが変身しそうな雰囲気にみえる。しないけど、ほら、ラマ人形がいまにもシムになりそうで…それいやかも。あのかぶりものが出てきたら怖い。

では、ダディと子供たちは、おいしいディナーを召し上がってください。

今日も楽しいオオカミさんちの光景でした。

満月だから、ケンちゃんも反応しています。

あおーーーん、
ミカ姫が恋しいケンちゃん。あの子もキミを待ってますよ。もうすぐご対面させるから待っててね。

最後の一枚。

だから「家族志向」の特質が好きなんです。フリーウィルで、せっせと片付けしているダディの姿、いいね。

つづきます >> オオカミオンナ第16話 ミカの敗北

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次