
シムズ大学の朝の光景。あっちもこっちも学生ばかり、あわただしい様子です。

授業がはじまるよ。走れー

「授業おわったらボーリング行こうよ、父さん」
町にはボーリングやカフェやまんが喫茶や、授業以外にも楽しいことがたくさんあります。

「おい、父さんなんて呼ぶなよ、恥ずかしいだろ。こんなおっさんが大学をうろうろして。親子でみられるのいやじゃないか ?」
あいかわらず頑固です。でも、息子が成人したので、対等な目線で話せるようになり、昔のような気難しさはなくなりました。
このエリアには小さい子供がいないので、この町に住めばルーファスは落ち着くかもね。

ルーファスの心が動き始めました。もうとっくに忘れていた昔の夢。大学に進学したかった。勉強して、いい仕事に就いて、家族を楽にさせたかった。でもそんな余裕がなかったと、若い頃を思い出しています。
(ルーファスの偏屈さは、小さい頃の家庭環境になにかあったのだとふくませてプロフィールを想像しておきます)
早くから働き始めて、肉体労働やメイドサービスの仕事をして、モニカと出会って、欲しくない子供ができて人生いろいろあって・・・と、
学校の椅子をながめながら、思いをめぐらせました。
いまこうやって、大学にいる。聴講生になって、席に座ってみようか。

学生たちは、みんな楽しそう。青春しています。
おっ、さっそくかわいい子と仲良くなって、ガールフレンドできたかな。自由でいいね。

ちょっぴりうらやましそうな顔。そうだよな、ほんとうの自由って、ゆとりなんだよな。
今の自分は、もう自由なんだから、好きなことを選択していいんだ。

ルーファスも学生にまじって、聴講することしました。真剣です。
実は、大学って若い子ばかりでなく、少し年齢が高いシムも通っていました。(入学するシムの世代にあわせて友達もセットされるようです)
歳なんて気にしなくていいんです。勉強したい時が、チャンス。

周りの学生は、睡魔に耐えきれずみんなぐうぐう。
ルーファスだけは熱心です。

今までの時間を取り戻すかのように、急に勉強に夢中になりました。向学心のかたまりです。

聴講生じゃなくて、正式に入学したい。
ようやく本心からそう願えるようになりました。年の差は気にせず、恥ずかしさもなく、息子の横で一緒に大学生活を送ることに決めました。
夢達成まではプレイできないけど、ルーファスが心を入れ替えて、本当にやりたかったことを何年もかけて成し遂げた、
という想像で終わらせます。

「サンリットタイズの生活とは大違いだね。全然雰囲気ちがうもんね」

「あの頃は父さん、ずっとお前に無関心で悪かったな。なんでムキになって子供とはりあってたんだろうね、いまやっと子供時代からやり直せたような気分だよ」
ルーファスに謝罪のような絵のアイコンがでたので、彼が心をいれかえて、息子の存在に感謝しているよ、という気持ちになったことを想像します。
息子のおかげで、自分もこうやって大学生活の夢を実現できたから。ありがとう。

「何年かかっても、大学を卒業するぞー ! 」
ルーファスの新しい人生が始まります。他の学生よりは時間がかかるけど、この町に移住してそのまま彼らしい生活を送ることになります。

休みになったので帰省しました。
驚き半分、よろこび半分、モニカの計画が予想以上に成功したので、安心しています。
「ルーファスが弁護士を目指すなんて、みんな驚いてるわよ」
相当難易度の高い目標です。これもルーファスの生い立ちになにか関係があるようにしておきます。苦労があったかもしれないけど、晩年で返り咲くこともあるからね。

息子のサンゴも、ちょっと誇らしげです。
「父さんって、こんな人だったんだ…」
という結末で、このストーリーはしめようと思います。
モニカの恋愛ぶったぎりプレイのはずが、結局は深いヒューマンストーリーに変更してしまいました。(いつものパターンです)

晩年のモニカさん。ミリオネア生活で、貫禄でています。

ストーリーは終わります。
(完)