
どうしても会いたくなりました。朝の登校時間にあわせてこっそり学校まで様子を見に行きました。

いた !
じーん・・・
大きくなったのね・・・

そのうしろから走ってきたのは、預け先グランサム家の三女です。一緒に成長したんだね。ありがとね。ガビンパパにそっくりじゃない。
もうウルウルします。

身勝手だとわかっていても、すぐに見たかった。遠くからながめます。

声はかけず、遠くからそっと。

元気に成長してくれて、ありがとう。

長いことごぶさたしていたグランサム家に、思い切って訪問しました。
どんな反応されてもいい。もう顔を忘れられたかな。
きっと、アリスママとガビンパパが本当の親と思ってるくらい、可愛がってもらってたのでしょう。

可愛い。偶然の動きですが、恥ずかしそうにガビンたちのうしろにかくれているように見えました。
ずっとフリーウィルでみんなの様子を見ています。この時間の彼らの反応しだいで、今後のストーリーを決めようと思いました。

しばらくすると、息子のサンゴがとことことやってきて、すぐに話しかけてきました。
「ねえねえ、今日ね、ぼくね、学校で花まるもらったんだよ。それから理科のテストも100点とったんだよ ! 」
と、うれしそうにしゃべっています。やっぱり聞いてもらいたいよね。

幼児の頃別れたきりでも、二人の関係は常にベストな状態。さすが親子、なんのわだかまりもなく、ひとなつこくモニカに甘えてきます。なんていい子なの。
(ちなみに実父のルーファスと息子の関係は、赤の他人レベルでした。そこまで差があるのか)

ほっといても大丈夫そう。すぐに二人とも楽しそうに、ずっとおしゃべりをしていました。
じわっときますね。そして、

親子ハグ。あああ、なんて幸せなの。子供から全力で愛情をもらいました。離れていても、ママが大好きだったんですよ。
いままでの自由勝手な時間が、いっきに吹き飛びました。

モニカの心が大きく揺れます。やっぱりもう一度この子と一緒に暮らしたい。
でも・・・
幼児の頃、放置したことを考えると、そんな都合のいいことは許されない。このままグランサム家で成長するほうが、この子にとって一番幸せ。
そっとしておこうと思いました。

モニカが家に着くと、すぐに息子から電話がかかってきました。
いま夜中なのに、もう寝なくちゃだめじゃない。明日も学校でしょ。
これは切なかったです。こっちは一人世帯。
もっと一緒にいたかったのかな。

モニカはひとりで考えます。
この先の人生、どう行きていこう。
海はあいかわらず透き通ってます。

そして、日が沈む時間。色が変わりはじめました。
この一瞬、ほんとにきれい。心がまっしろになります。

そう、心をクリアにして、新しい人生をはじめようか。

モニカは決めました。

夕日がしずむまで、ずっと海の色が変化するのをながめました。
サンゴ礁が美しいこの海のそばで、これからも暮らしたい。

サンリットタイズのサンゴ礁を、守っていこう。
ひとりで生きていきます。

モニカは猛勉強をはじめました。自分の財産を、サンリットタイズのために使いたい。環境保護と、この島で暮らす子供たちの教育のために。
自分が何をしたらいいか考えました。

島で一番資産価値が高い家を購入しました。夕日がみえるオーシャンビューです。

ここは島に提供しよう。公共で使ってもらうのもいいね。

高いはずよね。高級車が二台もありました。この色かっこいいな。

モニカは、役所に就職しました。しばらくは政治家のアシスタントになって、裏方で雑用をします。
自分の資産を定期的に寄付しながら、島の運営や公的資金の援助に使ってもらうことにしました。
購入したオーシャンビューの別荘も官舎として貸し出すことになり、政治家の官邸になりました。
(このあたりから、プレイにない話も創作で盛り込んでいきます)

さて、ここから新しい展開になります。
新しい政治家がこの島にやってきました。モニカは、彼のアシスタントについて、身の回りの世話をすることになりました。
(オリジナルのキャラクターを作りました)

彼の名前はブラッドフォードといいます。他の街で活躍していた大物政治家でしたが、スキャンダルがあって一時失脚し、知り合いのつてでサンリットタイズに異動して、しばらく静かに仕事をすることにしました。
政治家のカイ氏とは学生時代の先輩後輩の仲、ということで (イメージです)

「先生、今日はどちらへ ?」
「うん、先生なんて言わずに気楽にブラッドと呼んでくれないか、モニカくん」

「そんなこと言われても、言いづらいですわ、先生」
ちょっと強引だけどフレンドリーで、魅力的、カリスマオーラあふれる人物です。
彼は政治のスキャンダルとプライベートなどいろいろあって、結婚歴はあるけどバツ2 で、いまは独身、ということにしておきます。
イメージわきますね。
若い頃はそうとう精力的にバリバリ活躍してたのでしょう。いまでも現役で熱気があって熱い政治家魂の男です。
もう一度再起して、彼の故郷で知事選に返り咲こうと野心あふれています。
でもそのためには、資金が必要で・・・ ちょっぴり資産家のモニカに頼りたい、という本音もあるようです。

モニカは、もう恋愛には興味はなく、仕事一筋と決めているので、彼のことは特に意識しませんでした。
でも、ここから新しいストーリーがはじまります。
(・・・もうプレイが終盤なのに、最後の男がしょぼかったので、もうすこし華やかな結末にしたいと、オリジナルの男性シムを作って投入したら、急にストーリーが湧いてきてしまいました。いつものことですが… )
この新キャラ、なかなか力作で気に入ってます。気合いのはいった仕上がりです。残りあと少し、創作を続けます。
つづきます >> 第12話 妻になってくれないか