アートラバー | 第2話 ステンドグラスのチャペルで(妄想中)

こんにちは、芸術家のマルさん。髪の毛ぼさぼさ、悩んだ顔して、今日はどうしました ?

彼らの仕事場、山の上のプリズムアートスタジオです。
ここで、ものづくりアーティストたちが、それぞれの作品を作っています。

マルさんの気になる子、彼女はアクセサリー作家で、ブレスレッドやガラス細工を作っています。

ものすごい集中力。世界でひとつだけの形を作ろう。

ん ? なにか様子がおかしい ? ガスボンベをながめたりカシャカシャとふって、危険な動きをしております。

変顔でそのリアクションは…あああ

ボワッと爆発、ありがとう。

はい、お疲れ様。高温の作業だからね。ただのおもしろパフォーマンスです。いちいち事故ってたらプレイがすすまない。

さあ、続きを作ろう。

へへっ、

彼女もちょっと抜けたところがあって、集中すると周りが見えなくなるタイプで。

彼女の名前はキリコといいます。キリちゃん、呼びやすいかも。

(薩摩切子、江戸切子・・・発想はそっちか。ガラス職人だもんね)

マルさん、片思い中

実は、花の絵を描いていたら、ブライダルブーケになっちゃって。
マルさんは今きっと、ライスシャワーを浴びながら、白いハトが羽ばたいてるシーンを妄想してると思う。

それで、この間、仕事が終わってアートスタジオの2階から階段を下りていたら、キリちゃんも偶然一緒に下りてきて…

この雰囲気が結婚式の登場シーンみたいで… だんだん妄想がとまらなくなって

まるで花嫁と一緒に階段を降りて行くような気分になって…

マルさん、顔は冷静だけど、頭の中で妄想がつづきます。

いまここはチャペルの中。ウェディングベルが、カーン、カーンと鳴り響きます。マルさんの夢の世界。

ああ、手をつなぎたい・・・

彼の妄想がどんどんふくれ上がり、次の瞬間、ついに暴走します。

「それでは、誓いのキスを…」

(ごめん、そんな気分になって、ホントに思わずやっちゃったんです、ブチュッと。プレイヤーの責任です。二人が偶然のフリーウィルで降りてきたので、頭がとんでしまいました。どうせ怒られるのわかったけど)

もう、バカじゃないの ?

仕事が終わって、ただ階段を使っただけなのに、マルさんの勝手な妄想で、下に降りたとたんに迫られてます。びっくりするよね。

このあと彼女がどんな反応するのか…

とろけた顔で、OK ! になればうれしいけど、

まあ、無理でしょうね。

は ・・・?

一瞬きょとんとしたあと、すぐに怒り出しました。この変態野郎っ !

(怒らせたら、バーナー持ってきて焼かれそうだよ)

あ、あれ、今なにかした ?

マルさん、はやく夢からさめてください。

なんででしょうね、二人のキャラが自然に作れます。普段は自分のシムにいきなりチューとかさせないのに、ステンドグラスがきれいだったせいか、突然こんな気分になりました。

ゲームだから、自由でいいんです。ぶちきれて怒られるまでがセットです。

頭おかしいんじゃないの ? ヘンタイッ ! 二度と近寄らないでっ !

とかののしられて、相当激怒させたと思う。

(見てるプレイヤーは楽しい。ふふふ)

当然の結果で。

でもなんかいいかも。ちょっとくらいヘンな方が楽しい。その分、すごい作品を作ってください。

マルさんのアトリエは自然に囲まれて、すごく落ち着きます。

庭でにわとりを飼育しています。えさをやって

みつばちの飼育も。今日ははちみつとれるかな。

あっ、油断した、刺された ! うぎゃあ

いやまって、はちに襲撃されて、もうパニック。

なんかなさけない姿だよ、マルさん

あーびっくりしたあ。

マルさん、少し頭の中を整理しよう。めがねをはずして、もう寝たら ?

マルさん、素顔がいいじゃない。せっかくのイケメンが、頭がアートで一直線なので、お顔と言動が一致しておりません。

のんびり生活を楽しみましょう。

つづきます

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