オオカミオンナ | 第18話 『 I’m Home ! 』〜ただいま〜 (後編)

9人世帯アイコンです。表示が定員オーバーで1匹見えないけど、ちゃんと動いています。

ミカちゃんの続きです。まだ警戒されています。

ケンちゃん、ちょっと座ってみようか。目線の高さで、これなーんだ ?

(お土産を用意しとけばよかったね。歯がためビスケットとかパッと見せたら飛びつきそう)

「ミカちゃん、オレのことわかるかい ?」

がるるるる !

ミカちゃん、身構えました。

フーッ !  ますます警戒が強くなっています。 (その動きは正しいと思う)

がるる・・・  (オオカミ娘、可愛いなあ)

ん ?  ミカちゃんが何かに気づいたようです。クンクン…

クンクン、クンクン…

クンクン…

嗅ぎ回っています。どうやら敵ではなさそうです。すばらしい野生の本能。
ミカちゃん、目の前のオオカミのにおいが家族と同じことに気がついて、ゆっくり近づいてきました。

「あれ ? ミカと同じにおいがする…」

(だろうね。それ自分がつけたにおいだよ、ケンちゃんにしみついてるのは)

きょとんとするミカちゃん。警戒がとけるまで、ケンはゆっくり待っています。

ケン :「あっ、イテテテ、耳がいたいよー」

ミカちゃん :「おみみ、いたいの ?」

ケンが急に耳をおさえたので、ミカちゃんもまねをしています。

ケン : 「この歯型は誰のかなあ、ガジガジする子は誰だったかなあ」

ガジガジガジガジ

してたね

耳かじり

「あっ ! 」  

 (ミカちゃん、気がついた ?   ニヤッとしたその顔、小悪魔フェイスに戻ったぞ)

「戻ってきやしたぜ、ミカ姫」(ケンちゃん節、入りました)

ぶうーん

(あんまり関係ないけど、横からシンくんもうれしくて飛んできました)

「ほんとに帰ってきたの ?」

「遅くなって申し訳ねぇ、これからはずっと姫のおそばにいますぜ」

オオカミ人形のケンちゃん、ようやくミカちゃんを抱きしめることができました。

ミカちゃん、がんばったもんね。手を合わせてお祈りして、いい子にしたから願いが通じたね。

すぐに二人の絆が深まりました。いいタイミングでこのマーク。泣かせるやん。

ダディがじっと見ています。(どんな心境なんだろう )

うれしそうな顔。これは自然な表情です。ケンはいつもこわばった顔が多いので、笑顔が出るとホッとします。

(もとが人相悪かったからね)

ダディがなんとも言えない顔で二人の様子を見ています。むむむ、もしかして、もう「娘を嫁がせる父親の複雑な気分」がはじまっているのか ?

何度もハグしています。

(幼児と子供のハグ、可愛すぎてたまんないです)

あ、ミカちゃんがちゅっ、としましたよ。

(サービスポーズで)

さあ、お姫様の好きな所へ !

全力でお守りしやすぜ。

(ケンちゃんの時代劇風のおやじ口調は、そのままでもいいかな… )

つづきます >> 第19話 ダンス・フィーバー

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