もう戻れない | 第7話 もう君がいやなんだよ

ルーファスの迷いは続きます。

家でずっと子供の相手をするのはしんどい。でも、楽器で遊ぶのを見るだけなら、少しは楽かな。触れなくていいし。

さあ向こうに行こうかな、と、立ち上がろうとしたその時、

「パッパ、まッテ、モッと」

小さな手でちょこんとつかまれました。

(動きが重なって偶然こう見えただけですが、可愛いな)

フッ、

と、ルーファスの顔がゆるみました。いい顔しましたね。

「オレも子供の時、こうやって子供らしく遊びたかったなあ…」

(ルーファスの過去を想像しました。彼の子供嫌いな特質の原因は、きっといろいろ、理由があったのでしょう。リアルに書けそうだけど違うストーリーに脱線しそうなので、ここではぼんやりと)

彼は、少しずつ本当の自分の心に目覚めてきました。

子供はやっぱり苦手だ。もっと自分を大事にしてくれる人が欲しい。

モニカとの生活が窮屈でつらいと、アリスに相談しているうちに、気持ちがアリスに集中しはじめました。 (あるあるの心理)

Rufus :  「もしオレが独り身で子供がいなくて自由だったら、男としてみてくれたかな ?」

Alice : 「やだわ、どうしたの急に。子供が小さいと自分の時間が持てなくて大変だもんね。またうちに預けにいらっしゃいよ。面倒みてあげるわよ」

Rufus : 「じゃあ、オレが子供になったら面倒みてくれる ? ずーっとオレだけの相手してくれる ?」 

次第にだだっこのように甘えてきました。そういう心理で揺れ方が大きくなり、なにかスイッチはいってしまったかもしれません。

すこし暴走しています。いきなりアリスにキスをせまりました。

びっくりするよね。もちろん拒否されたけど。

自分を見失っているようです。

アリスは「困ったわ」と思いながらも、そのやさしさから寄り添ってしまい、次第にルーファスとの距離が近くなってきました。

ルーファスは、彼女のやさしさが心地よく、アリスに一途になってきました。

彼女に家庭があることもすっかり忘れて、自分の思いをぶつけるようになりました。

その心理はわかるんだけど、、、断れないし、彼を救ってあげたいしと、

思いやりが次第にこんがらがって、アリスも彼のペースに引きずられるようになり、

Rufus :  「オレ、自分の過去を捨てるよ。リセットしてもう一度新しい自分をスタートしたい」

と、ひとり自分の世界にのめりこんでいます。暴走がとまりません。

アリスは相手にできなくなりましたが、

とうとう彼の熱意に根負けして、一度だけチュッ、を許してしまい、

アリスを困らせるばかり。

Rufus : 「決めたよ。家をでて独り立ちする。一からやり直しだ」

その場で、ピッピッピッ、 

でました。メールでさいなら、送信 !

ピッ。なんかきた。はああああああ ???

あのバカ、なにいってんの !! アリスと一緒になりますだって、アホすぎる、できるわけないでしょーっ。

あまりにも子供じみた言動に、みんなあきれるばかり。

自由になりたかったようです。ルーファスが家出をしました。

追い詰められてたのかもね。

海の近くの小さなハウスが空き家になっていたので、ここに引っ越すことにしました。

残ったモニカは、最悪なメッセージにダメージを受けています。

マイナスが -50 ってけっこう大きいよね。 

(同じ世帯のカップルをプレイヤーがコントロールしながら別れさせるっていうのも自虐的なプレイですけど笑)

ルーファスと話しをしようと思いましたが、関係が悪化したので、話になりません。

聞く耳持たず、フン !  もう昔のルーファスではなくなりました。

モニカも、怒っています。ここまで壊れたら、落ち着くまでしばらく時間がかかりそうです。

ほっときましょう。

(脱線したようで、実はちゃんとストーリーの本線は戻ってきています。ルーファスは5番目の男でしたが破局したので、また恋愛よりどりのミッションを再開しましょうか)

彼の一方的なこじらせ愛は届くわけがなく、アリスも呆れて距離を置くようにしました。

アリスの家庭はご主人の理解で大丈夫のようでした。

子供たちはかわらず、家族同士のつきあいはつづきます。

坊やのまわりで、大人たちが目まぐるしく変わっていきました。

モニカも心がすさんでいるので、あまり子供にかまってあげられず。

誰かお世話係がいないかしら。

執事さんを雇いましょう。せっかくならとびきりイケメンの。

いいですねえ。アレンジして仕上げました、イケメン執事。住み込みで身の回りのお世話をお願いします。

もう完全におまかせです。ギリギリの状態だけど、なんとか育児も対応してくれました。

モニカは、マッサージの仕事を再開しました。

セレニティ・リトリートがオープンしたので、時々ここでも仕事をするようになります。癒しのリゾート空間で、ホッとするひと時を過ごしましょう。

つづきます  >> 第8話 投資に目覚める

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